わんちゃんってこんなにおみず飲みますか!?

子犬の多飲多尿

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こんにちは!

ポメラニアン"てまり"のおかぁちゃん、菜絵です。

 

今回はてまり多飲多尿について書いていきます。

 

子犬多飲多尿は私達夫婦が必死でネットを調べても情報が少なく、どのように対応していくべきかものすごく悩みました。

これからこのブログに書いていくことが、同じような多飲多尿の症状をもつ子犬を育てて行く飼い主さまにとって少しでもお役に立てると良いなぁと思っています。

 

てまりと私達は現在多飲多尿わんちゃんライフを継続中ですので

まずは順を追って、少しづつ記事にして行きます。

↓今回の内容はこちらです↓

 

 

気づいたきっかけ

 

てまりは生後2ヶ月で我が家にやってきました。

 

来た日は以前のブログでご紹介した

「ノズル式給水器」を使ってお水を飲んでいました。

この日飲んだ量(減った量)はほんの少しだけでした。

むしろ全然飲んでいなかったんです。

目で見て、ペットボトルの量が減ったか気づかない程度しか飲んでいなかったです。

 

ですが、

なんだかノズルをずっと齧っているんです。

乳歯が生え揃う時期は歯がかゆいって聞くし、ムズムズしてるのかな!?

それとももしかして、我が家に来たストレスで!?

と私達夫婦は心配で心配で...

また、あんまり噛んで変形してしまったら

お水が出なくなってしまうのでは!?と思い

翌日には「ボウル式給水器」を購入し設置しました。

 

「ボウル式給水器」を設置したその日から、

てまりはお水をがぶがぶ飲んでいました。

それを見た私達は、

わんちゃんってこんなにおみず飲みますか?

と驚きつつも...

「ノズルが飲みづらくて飲めていなかったんだ!

やっと自由に飲めるようになって嬉しいんだ!」

と曲解してしまったのです。

 

話は変わり、"トイレトレーニン"は

お家に来たその日から始めていました。

ケージの床をクンクンしてそわそわしだしたら、

トイレブースに誘導します。

その場できちんとできたら大袈裟なくらい褒めて"トイレ"を教えていました。

 

でも、その回数が尋常じゃないんです。

 

もしかしたら

私達のしつけ方が間違っていて、

「トイレをすれば構ってもらえる!

構ってもらうためにトイレに行こう!」

と思わせているのではないかと不安になりました。

 

それを知恵袋で質問したところ、

多尿なのでは?という回答をいただきました。

 

正直、初めて聞く単語でした。 

 

多尿って何?頻尿のこと?

何かの病気なの?

 

夫婦2人、慌てて「犬 多尿」と検索したのを覚えています。

そこで初めて「多飲多尿」というものを知りました。

 

多飲!

確かにがぶがぶ飲んでいたけど。

他のわんちゃんってがぶ飲みしないの?

うちの子だけがこんなにおみず飲んでるの?

 

頭の中がはてなだらけでした。

 

でもまずは出来ることからやらなくちゃ。

その日から、ペットの体調管理アプリと並行して

飲んだ量記録するアプリも使い、

1日に何ml飲んだのかメモし始めました。

 

この記録は後々、本当に役に立ちました。

日々の記録の積み重ねが推移のデータとして重要な役割を果たしてくれます。

 

もし今、多飲多尿のわんちゃんと暮らしておられる飼い主様がいらっしゃいましたら

メモ書きでもアプリの記録でも構いませんので

ぜひ体調と飲水量をメモしておいて欲しいです。

そして病院を受診される際はそのメモやデータを持参し、担当医の先生とよくお話しされてみてください。

 

そもそも多飲多尿とは

健康なわんちゃんが1日にお水を飲む量

(体重kg × 100)ml以内

と言われています。

1.5kgの子であれば150ml以内、2kgの子であれば200ml以内ということになります。

これを超えていると多飲を疑います。

 

てまりの場合は体重700gでお迎えし、数日後には日に300ml以上飲んでいましたので正常な飲水量の4倍以上飲んでいたことになります。

 

そしてもう一方、尿の量ですが。

健康なわんちゃんの1日の尿量

1kgあたり20〜40ml

目安と言われています。

 

我が家は尿の量はシーツが吸ってしまうので測れませんでした。

 

ただ、(のちに実験したところ)MAXで

500ml吸ってくれるペットシーツの半分くらいは

「これ以上吸えない」レベルで水でパンパンになっていたので当初からかなりの量の尿をしていたのは間違いないです。

 

飲んだ分がきっちり尿として出ていたのだと思います。

 

このように、多飲なおかつ多尿という状態を「多飲多尿」と言います。

 

多飲多尿の原因は?

 

もっとも多いのは「何かの病気の症状の1つとして現れている多飲多尿です。

多飲多尿を示す病気は多数あります。

次項で詳しく書いていきますね。

 

それ以外にも、

ストレスによる多飲多尿

というものがあります。

 

これは正確には「心因性多飲」というものになります。

ストレスを感じ、ホルモンのバランスが崩れたりすることが原因で喉が渇く(多渇)→水を大量に飲む→尿量が増える、というものです。

 

原因となる病気の"症状の1つ"として多飲多尿を示すわけではなく、

ストレスにより直接多飲が起こる病気です。

 

心因性の多飲は一過性のものと

常に多飲し続けるものがあります。

 

環境の変化などで一時的に水を飲むようになったり

トイレの回数が増えたりしても

徐々に自然と正常な量に戻るのであれば心配いりません。 

 

また、病気以外

多飲が見られる可能性としては

・フードやおやつの水分が少ない

・フードやおやつの塩分が高い

・下痢をしている時(脱水気味)

・服用している薬の副作用

などが考えられます。

続くようであれば一度獣医さんにご相談ください。

 

疑われる病気

 

症状として多飲多尿が現れる主な病気


◇糖尿病

◇尿崩症


◇副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)


◇副腎皮質機能低下症(アジソン病)


◇腎不全


◇肝臓病


◇子宮蓄膿症(メスのみ)

心因性多渇

 

などがあります。

これらはあくまで主な病気ですので

他にも副甲状腺腎盂などさまざまな部位の病気が考えられます。

 

子犬にもありえるの?

我が家は生後2ヶ月で多飲多尿の症状が現れました。

 

それぞれの病気には、発症しやすい「好発年齢」というものがありますが、どの病気を調べても生後すぐから発症するような病気ではありませんでした。

基本的には中〜高齢のわんちゃんに起こりやすい病気がほとんどだと思います。

 

しかし糖尿病や腎臓病、肝臓病に関しては先天性や遺伝性の可能性もあります。

尿崩症やクッシング、アジソンに関しても先天的に起こらないとは言い切れないと、病院で直接獣医さんからご説明いただきました。

 

実際に通った複数の病院で「前例がない」とは言われましたが

=病気の可能性を消せる、ということではありません

 

理解し、納得できるまで何度も獣医さんと話をしましたが、

結局、子犬だからといって発症の可能性を100パーセント否定できる病気はありませんでした

 

子犬多飲多尿非常に稀ですが、

その背後にどんな病気が隠れているかわかりません。

 

もし多飲や多尿にお気づきの場合は

すみやかに獣医さんご相談なさってください。

 

てまり、はじめての動物病院

まずは検査

一番初めは健康診断をお願いし、合わせて

・お水をがぶ飲みしていること

・トイレの回数がものすごく多いこと

 (多い時は1時間で4~6回行っていました)

相談しました。

 

健康診断の視診や触診、聴診は

問題なくクリアし、至って健康!という結果でしたが

獣医の先生も「その量のお水は明らか飲みすぎです」ということで

尿検査をお願いすることになりました。

 

採尿用のシリンジ(針のない注射器のようなもの)をいただいて帰り、てまりのトイレを待ち、採尿した尿を持って翌日再度病院に行きました。

尿検査のみなので、てまりは連れていなくても大丈夫でした。

院内の設備にもよりますが結果は10〜30分程度あれば出していただけます。

 

診断名は?

※結果からいうとこの日の診断は"誤診"でした!

 が、実際のお話をそのまま書いています。 

 

尿検査の結果、診断されたのは

膀胱炎でした。

 

↓いただいた結果がこちらです↓

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pH8.5となっていますよね。

通常犬の尿pHは若干酸性〜中性の6〜6.5くらいが望ましいそうです。

この結果では8.5とかなり高めです。

尿がアルカリ性になっていることを示します。

 

また、下の欄に先生が添え書きしてくださったのが尿比重といって尿の濃さを示す数字になります。

正常な数値が1.030〜1.045だそうなので、

今回の1.020は尿比重が軽い(尿が薄い)ということになります。

 

これらの結果から、先生は

・細菌感染で尿がアルカリに傾いているのではないか 

・尿をたくさん作るために多飲しているのではないか

・多飲の結果、薄まった尿をたくさん出しているのではないか

と考えられました。

 

その結果ついた診断が、膀胱炎です。

 

抗生剤を処方するので、次第に症状は改善すると思います。飲ませて様子をみてください」と言われ、2週間分お薬をいただいて帰宅しました。

 

結果からいうとこの診断誤診でした。

※尿検査は尿の採取時間帯、室温や保管方法などでどうしても結果にブレが出てしまうもののようです。

 

てまりの多飲多尿は膀胱炎によるものではありませんでしたし、

もちろん抗生剤を服用しても多飲多尿に変化はなく、

それどころか日に日にお水を飲む量が増え

お薬を飲みきる予定の2週間後を待たずに再度病院に行くことになってしまいました。

 

ここからてまり検査漂流生活が始まっていたのです...。

 

 

次回以降のブログでも

多飲多尿その後

てまりの受けてきた各種検査

可能性が浮上した病気等についてどんどん書いていきます!

 

 

以上、子犬の多飲多尿についてでした。

読んでいただきありがとうございました!

 

 

子犬と動物病院に行く際に必要なものや

病院でのマナーについて書いた前回の記事は

↓こちらから読んでいただけると嬉しいです↓

temari-pome.hatenablog.com